人物画・母の歌
Portraits & Essays



自画像 1996 24×33cm

 私も今年で四十路になります。あとどれだけの時間が残っているかは解りませんが、いよいよ人生も、折り返し点に入った気が致します。回帰性の魚で言えば、川上で生まれた幼魚が、自然の恵みを受けながら育ち川を下り、いま河口の汽水域に辿り着いた辺りでしょうか。これよりさらに大海を目指し、大海原を回遊し、何倍にも成長する魚もありましょうが、私は何故か、この貧弱な身体のまま、下って来た川を、また溯って行きたいと思います。そして、今度の旅は今までに与えられた恩情と愛情とを返す旅であり、最後はこの体と生命をもお返しして、古里の川岸の桜の若木に心だけとなって宿り、せせらぎの音を聞きながら、移り行く季節を見詰めたいと思います。


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